【感想・考察】「よう実 2年生編 5巻」満場一致特別試験の結果は?ネタバレあり

ライトノベル

この記事では2021年10月25日に発売された「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 5巻」の感想・考察を書いています。

 

「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4.5巻」の感想・考察は以下のリンクからどうぞ

 

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ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 5巻

あらすじ

試験史上最も容易で、最も残酷な『満場一致特別試験』開始!

2学期が開始と共に2つのイベント、体育祭と初の文化祭の開催が発表された。文化祭に胸躍らせる高度育成高校の生徒達だが、茶柱が唐突な特別試験の開催を発表する。
試験名は『満場一致特別試験』。クラス全員の意見が一致するまで投票を繰り返すという一見容易な試験内容。だがその本質は茶柱の10年来のトラウマになるほどのもので……。
全員が投票で意思表明する必要がある『満場一致特別試験』によって否応なくその混沌に巻き込まれていく生徒達。
「では、最後の課題を表示する。投票の用意を」
試験史上最も容易で、最も残酷な試験! 悔いなき選択を生徒達は果たして選ぶことができるのか!

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5 | ようこそ実力至上主義の教室へ | 書籍 | MF文庫J オフィシャルウェブサイト (mfbunkoj.jp)

 

全体の感想

満場一致特別試験の最後の課題では、退学者を出すことでクラスポイントを得るか否かで揺れる各クラスの葛藤(Aクラス以外)が描かれました。

Cクラスの出した結論は退学者を出し、クラスポイントを得るというものでした。その結論に至るまでの過程は見ごたえがあり、面白かったです。

また、他クラスの満場一致特別試験の取り組み方に違いがあり、クラスの置かれている状況を加味したものとなっており、興味深かったです。

 

それでは「満場一致特別試験」「他クラスの満場一致特別試験」「茶柱の過去」「文化祭について」「軽井沢との関係について」「今後の展開」のトピックで感想などを書いていきます。

 

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満場一致特別試験

5巻では「満場一致特別試験」が行われました。

この試験の概要はざっくりと以下の通りです。

  • 2年生のみ実施され、出題される課題は各クラス同じである。
  • 5つの課題に対して、クラスメイト全員で用意された選択肢に投票する。
  • 満場一致になるまで、同じ課題が繰り返される。
  • 課題の途中で時間切れになったら、その課題は承認されない。
  • 満場一致でクリアとなった課題は承認され、実際に実行される。
  • 出題される課題を全てクリアするとクラスポイントが50得られる。
  • 5時間以内に課題を全てクリアできなければ、クラスポイントを300失う。
  • 60秒の投票タイムの間に投票しなければならないが、それを超過し、超過時間が90秒を超えた場合、その生徒は退学処分を受ける。
  • 完全匿名性の投票となる。
  • 他の生徒に対して特定の選択肢に投票先を縛るような契約を禁ずる。
  • プロテクトポイントの効力が無効となる。

 

あらすじにもある通り、与えられた選択肢に投票し、満場一致になればクリアできるという単純なものです。

しかし、この試験を難しくしているのは、完全匿名性という点です。

意見が割れても、口に出さなければその事実が一切明るみに出ないというのは厄介でしたね。実際に、Cクラスは最後の課題で、その点に苦しめられました。

もし誰がどの投票をしたか分かれば、その人と議論を交わすという段階から入ることができますが、誰か分からず、名乗り出なければ、探すことから始めなければならず、一つ前の段階で躓くことになりますからね。

 

それでは課題①~④の内容を簡単に振り返り、⑤について詳しく思ったことを書こうと思います。

課題①~④

課題①~④は以下の通りです。()が選択肢で、赤字に決定しました。

  1. 3学期に行われる学年末試験でどのクラスと対決するか(Aクラス・Bクラス・Dクラス)
  2. 11月下旬予定の修学旅行先(北海道・京都・沖縄)
  3. プライベートポイントを半年間失う代わりに、プロテクトポイントを付与すること(詳細は下に記載)
  4. 2学期末筆記試験において、いずれかのルールが適当される(難易度上昇・ペナルティの増加・報酬の減少)

 

課題③の選択肢の詳細は以下の通りです。

  • プライベートポイント0→ランダムな生徒3名にプロテクトポイントを付与
  • プライベートポイント半分→任意の1名(堀北)にプロテクトポイントを付与
  • どちらも希望しない→次回筆記試験の成績下位5名のプライベートポイントが0

 

Cクラスは毎月支払われるプライベートポイントを半分とし、堀北にプロテクトポイントを付与することに決定しました。

Cクラスのリーダーである堀北にプロテクトポイントを付与できたのは、良かったのではないでしょうか。

堀北はまだ綾小路から助言を受け、助けられている部分も多くありますが、今後さらに成長する可能性を多いに秘めています。

他クラスからすると、クラスのリーダーにプロテクトポイントが付与されるのは嫌なはずなので、この選択肢の決断は間違ってなかったと思います。

 

ちなみに、1つ目の選択肢は3名にプロテクトポイントを付与することができますが、それがランダムなのは微妙だと思いました。また、半年間プライベートポイントの支給が途絶えるのは精神的にストレスを感じる人もいると思うので、避けるべきだと思いました。

そのため、2つ目か3つ目の選択肢が妥当だと感じました。

この2つに関しては、プライベートポイントとプロテクトポイントのどちらを重要視するかによると思いました。

 

課題⑤

最後の課題である課題⑤は以下の内容でした。

クラスメイトが1人退学になる代わりに、クラスポイントを100得る(賛成・反対)

 

満場一致特別試験において、学校側が出題したかったのはこの課題だったのでしょう。

そして、この課題は茶柱や星之宮が学生時代の満場一致特別試験で出題されたものでした。

 

クラスメイトを切り捨ててでも、クラスポイントを取りにいくか。その場合は誰を切り捨てるのか。

それとも、クラスメイトを失わず、今後も戦っていくのか。

各クラスはその決断を迫られました。

 

各クラスの決断はそれぞれ違っており、その選択の違いや選択の仕方は面白かったですね。

Aクラスはページ数が物語っていますが、他クラスと比較した時の立ち位置も考えれば妥当な決断でしたね。

 

それではCクラスの結論に至るまでの過程について書いていきます。

賛成2人・反対37人

始めは「賛成2人・反対37人」という投票結果になりました。

この賛成2人のうち、1人は高円寺、そしてもう一人は名乗り出ませんでした。(先に書きますが、名乗り出ないまま投票していたのは櫛田)

クラスの意向は「反対」だったので、まずは名乗り出た高円寺を説得するということになりました。

高円寺が賛成に票を投じたのは、「退学者を出しクラスポイントを得ること」よりも「クラスポイントを得ることで増える毎月のプライベートポイントの支給額」に目を向けていたためでした。

そのため、高円寺を説得させるために、堀北は毎月1万プライベートポイントを高円寺に支払うことで解決しました。(最終的に賛成を選択した場合は無効)

 

賛成1人・反対38人

高円寺が反対に票を投じたことで「賛成1人・反対38人」となりました。

そして、この賛成票を投じているの1人は名乗り出ないため、平行線・・・

 

そして残り2時間を切ったことで、綾小路は動き出します。

手始めに、賛成に票を投じ、反対で満場一致させるのではなく、賛成で満場一致させる方向に移行しました。

ずっと平行線を辿り、膠着状態だったため、この賛成への投票は周りへのインパクトは絶大でした。

そして、最後まで反対派だったの堀北と平田を説得し、「賛成39人・反対0人」で満場一致となり、退学者を決めることになりました。(この時点で、堀北と高円寺のプライベートポイントの授受は白紙に)

 

次は、退学者を決めなければなりませんが、その対象となるのは頑なに賛成に票を投じていた人物。

綾小路は名前を出す決断を下し、賛成票を投じていた櫛田の名前を挙げます。

ここからは綾小路と櫛田の討論が始まりましたが、綾小路が櫛田を論破し、櫛田が退学者となる方向となりました。しかし・・・

 

そもそも櫛田がこれだけ綾小路と深く接し、その力量を見極められないのが愚かすぎました。

彼女も裏があるとはいえ、優秀な人材です。しかし、相手の力量を見極めるという力は持ち合わせていませんでした。おそらく八神はこの程度で綾小路を退学させることができないと分かっていながら、櫛田に作戦を伝えたのでしょうね。

 

綾小路との討論で、決定打となったのは綾小路からプライベートポイントを受け取っている点です。

これは櫛田からすれば、明らかに不利な証拠で、櫛田自身もこの点に言及されることは分かっていたことでしょう。

しかし、手を打っていなかったことで、どうしようもなくなりました。クラスメイトからプライベートポイントを受け取っているのは周りからすれば印象は悪いですからね。

議論を交わしたとはいえ、この勝負は勝負にもなっていなかったと言えるでしょう。

 

退学者は誰に?

ずっと賛成票を投じていたのが櫛田だと判明し、櫛田を退学者とするかと思いきや、堀北は櫛田をクラスに残す決断を下しました。

その代わりとして候補に挙がったのは、OAAでクラス内で最低評価である佐倉でした。

 

OAAの評価については以下の記事で各生徒をランキングでまとめています。(※大半の生徒のOAAは2年生が始まった時点のものとなっているため、最新刊でのOAAと評価が異なる場合があります。)

 

綾小路がこの決断を佐倉を含めてクラスメイトに伝えるのは残酷すぎて言葉になりませんでした。

佐倉は綾小路のことを好きだったのに、その人に退学者として名前を挙げられる・・・

果たして彼女はどんな気持ちだったのでしょうか・・・

 

そして、佐倉の親友である長谷部と佐倉の会話はもう見てられないくらい悲しかったです。

佐倉の退学により綾小路グループの絆は崩壊しました。また、櫛田がクラスメイトの隠していた秘密を暴露したせいで、クラス内はめちゃくちゃになりました。

修復には時間が掛かるかもしれませんが、すぐに体育祭があるので、切り替えなければなりませんね。

 

綾小路と堀北はグループの絆が壊れたことに対して、言葉を交わしていました。

そして、綾小路は「好都合だったかもしれない」と言いました。

果たして、綾小路のこの言葉の意味は・・・

真っ先に想像してしまうのは他クラスへの移籍です。

もし移籍するとしたら、消去法で一之瀬たちのクラスでしょうが、どういう流れでそういう運びになるかは想像できませんね。

 

最後に、佐倉は綾小路に「バイバイ―――清隆くん」と言い、その場を涙を押し殺しながら立ち去る様子が切なかったです。

そして、その佐倉の姿を見て、綾小路は「敗者はいつも、手遅れになって自分の惨状を振り返って後悔する」と思いました。

佐倉のことを明確な敗者として位置づけているのは怖さを感じずにはいられませんでした。

 

最後の茶柱との会話でも、茶柱が言っていましたが、どれだけの人間を切り捨てればこういう決断を下すことができるのでしょうね。

この決断を冷酷に下すことができるのは学校全体を見渡してもほとんどいないでしょう。

 

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他クラスの満場一致特別試験

Cクラス以外の満場一致特別試験はそれぞれの色が出ており、面白かったです。

Aクラス(坂柳クラス)

Aクラスにとってこの特別試験は特別試験に値しないものでした。

最後の課題も課題①~④と同様に、大きな混乱もなく、2回目の投票で満場一致となりました。

この早さで、クラスをまとめることができ、決断を下すことができてしまうことが、Aクラスが盤石であることを表していますね。

 

Bクラス(一之瀬クラス)

Bクラスもすぐに「反対」でまとまると思っていましたが、そんな中、神崎が声を上げました。

神崎はC、Dクラスと拮抗しており、落ち目であるのに、まだBクラスだからとぬるま湯に浸かっているクラスメイト達を変えようとしました。

しかし、彼の反旗も空しく、その想いはクラスメイトに届くことはありませんでした。

その時、神崎はこのクラスがAクラスで卒業することがないと悟り、この描写はDクラスの葛城と対照的で、面白かったです。

Bクラスは今後も下降線を辿っていくようにしか見えませんね。2学期中にDクラスに落ちている可能性は高そうです。

 

Dクラス(龍園クラス)

DクラスはCクラスの次に、ひと悶着ありましたが、全ては龍園の手のひらで転がされ、「反対」で票がまとまりました。

今回龍園とぶつかった時任は、龍園に真っ向から意見をぶつけることができる貴重なクラスメイトなので、今後も龍園とぶつかることがあるでしょうが、戦力になることが期待されます。

 

そして、陰の功労者はひよりでしたね。周りが良く見えており、冷静に判断しているひよりがさすがでしたね。

Dクラスは龍園を軸として、ひより、葛城、金田、そして動けるメンバーとしてアルベルト、石崎、伊吹などがおり、メンバーを挙げてみると、Dクラスも十分Aクラスをひっくり返せるポテンシャルを持っていますね。

 

茶柱の過去

満場一致特別試験後、綾小路は茶柱の過去の満場一致特別試験のことを聞きました。

茶柱と茶柱の彼氏の選択のせいで、彼女のクラスは特別試験で300ポイントを失い、Aクラスは退学者を出す決断を下しており、計450ポイント以上の差がこの特別試験だけで開いてしまいました。

その結果、Aクラスで卒業することは叶わなかったため、星之宮に恨まれていることが明らかになりました。

卒業前の特別試験でどのくらいポイントが変動するのかは分かりませんが、450ポイント差はあまりにも開きすぎてますね。

 

綾小路が考えた案をあの時に、遂行できていれば、最後の特別試験で逆転の目もあったかもしれません。

懺悔を終えた後、茶柱はこの過去と決別ができ、クラスをAクラスで卒業させると気合を入れなおしました。

クラス内はこの特別試験で亀裂が入りましたが、担任が協力的になるのはクラスとしてはポジティブな要素ですね。

 

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文化祭について

11月には、文化祭の開催が決定しました。

文化祭の概要はざっくりと以下の通りです。

  • 195,000プライベートポイント(Cクラスの場合)が与えられ、それを自由に活用し、文化祭の準備を進める。
  • 社会貢献、部活動での活躍による貢献で追加資金が与えられる。
  • 予算内で、出店地や必要なものの確保などを行う。
  • 初期費用と追加資金は最終売上には反映されず、未使用の場合は没収となる。
  • 出し物はいくつでも出店可能だが、1つの土地に1つの出し物しか出店できない
  • 1位~4位のクラスにはクラスポイントが100、5位~8位のクラスにはクラスポイントが50、9位~12位のクラスはクラスポイントの変動はない

 

その他に体育祭も開催され、体育祭は10月の開催ですが、文化祭は準備期間がいるため、早めに概要が告知されました。

クラスポイントの変動はありますが、その中身は至って普通の文化祭です。

文化祭に力を入れなかったとしても、クラスポイントが減ることはありませんが、他クラスと最大で100ポイントの差がつくので、どのクラスも4位以内を目指し、試行錯誤することでしょうね。

 

Cクラスは出し物の一つとして、メイド喫茶を出店する予定となっています。

その他のクラスの出し物は文化祭がメインで描かれる巻まで明かされないでしょうが、どんな出し物を計画しているか楽しみですね。

 

軽井沢との関係について

綾小路と軽井沢が付き合っていることをクラスメイト達に明かしました。

教室の中で、「清隆」「恵」呼びが聞けるなんて・・・ニヤニヤが止まりませんでした(笑)

傍から見れば、2人の関係性に合点がいった人はほとんどいないでしょう。大方、須藤のように戸惑った反応だったでしょう。クラスメイト達が驚いている様子は面白かったですね。

 

公にしたことで、外でも2人でいることが不思議ではなくなるため、外にデートに行く様子などが描かれる可能性がありますね。これまではお家デートしかありませんでしたからね。

綾小路は南雲の命令で3年生に見張られているため、何か作戦を企てる時は、電話または部屋になると思いますが。

 

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今後の展開

5巻にて、文化祭(11月)、体育祭(10月)、テスト、修学旅行(11月下旬)が今後開催されることが明らかになりました。

その中でも、6巻で描かれる可能性が高いのは10月に開催が決定している体育祭でしょう。

 

体育祭といえば、1年時に綾小路と堀北兄が競ったのが印象に残っていますね。

また、坂柳がホワイトルームに関係していることが明らかになっていたのもこの時でしたね。

 

この体育祭には文化祭と同様に、来賓を迎え入れることが決定しました。

その件で、坂柳理事長から連絡があり、綾小路に体育祭当日に病欠で欠席することを検討するように言われました。

最終的に、綾小路がこの決断を下すことはないと思いますが、父親の仲間がやってくる可能性があるので、体育祭自体も楽しみですが、その点も楽しみですね。ひと悶着ありそうですね。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 6巻

「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 6巻」の発売日は未定です。

発売日が決定次第、情報を更新します。

ではでは

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