この記事では2022年3月19日に発売された「スパイ教室 7巻」の感想を書いています。
「スパイ教室 6巻」の感想は以下のリンクから
スパイ教室 7巻
あらすじ
「この世界を壊していけばいいんだろう? ――汚れて醜い裏切り者として」 モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めてフェンド連邦を駆ける。 これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語――。
引用:スパイ教室07 《氷刃》のモニカ | スパイ教室 | 書籍情報 | ファンタジア文庫 (fantasiabunko.jp)
感想
7巻ではモニカが『灯』を裏切った理由や彼女の心情が描かれました。
私はスパイ教室の中で、一番好きなキャラクターがモニカなので、モニカにスポットが当たる巻をずっと待ち望んでいました。
『灯』最強の少女が何を考え、なぜ『灯』を裏切ったのか、彼女が抱いている恋心は誰に向けたものなのか、彼女の強さはどれくらいのレベルなのか、彼女の過去など、彼女の中身をこの1冊で知ることができて、大満足でした。
まず、モニカが『灯』を裏切った理由は『灯』のため、そしてモニカが恋心を抱くリリィのためでした。
翠蝶はリリィにダリン皇太子暗殺の容疑を掛けるとモニカを脅しました。
そして、翠蝶はリリィの命を保証する条件として、モニカが『灯』を裏切り、『蛇』に寝返ることを要求しました。
モニカはその話を一旦持ち帰り、心が揺れ動いている中、クラウスらとのミーティングに参加しました。
その時、クラウスに自身の現状に気付いてほしいという心情は読んでいて心が痛かったです。
モニカがクラウスのことを信頼していることも分かり、信頼しているからこそなぜ気付いてくれないだという想いが本当につらかった・・・
また、以前からモニカが『灯』の誰かに恋心を抱いていることが分かっていましたが、その相手はまさかのリリィでした。
その恋心を抱いたのは、1巻で描かれた不可能任務の後にリリィに抱きつかれたのが止めでした。
モニカが自分とは対照的な性格であるリリィに恋心を抱いたというギャップが堪らなく良かった。
続いて、教会にて、モニカとクラウスの戦いについてです。
クラウスはモニカに対して命を奪いかねないため銃を使えない、グレーテを人質に取られていたというハンデがあったので、最終的に取り逃がしてしまいました。
そして、終盤に、クラウスはモニカのことを「僕が十六歳だった頃より強いんじゃないか?」と評価しました。
そして、実際にモニカはCIM精鋭部隊『カーバル』14名をたった2分弱で全滅させ、スパイ殺しに特化した100名以上のメンバーがいる中から逃げることが成功しました。
この事実だけで、モニカの強さが異次元にあることが分かると思います。
『灯』の中では別格の強さを誇っていましたが、そこまでの評価をクラウスが下していること、そして実際に異次元の強さであることが分かる戦闘描写が描かれ、興奮しました。
7巻時点でのモニカの生死は不明です。
それはモニカが『白蜘蛛』と『黒蟷螂』と遭遇したためです。
なんとか満身創痍になりながら逃げおおせたのに、そんな状況で強者2人との戦いは絶望的です。
彼女がどうなったのかは8巻以降に明かされることでしょう。
8巻は『草原』のサラにスポットが当たることがほぼ確定です。
彼女は『灯』メンバー中での活躍は一番少ないかもしれませんが、8巻で大きく成長することでしょう。
サラがクラウスに「白蜘蛛は、自分が倒します!」と宣言したのも成長の兆しですね。
話は変わりますが、スパイ教室はアニメ化が決定しました。
アニメの声優陣はヒロインPV通りになるのか、1巻のトリックをどう表現するのか、非常に楽しみですね。
どう転んでもアニメ化後、人気に拍車が掛かること間違いないでしょう。
多くの人にこの作品を知ってもらいたいです。
まとめ
「スパイ教室 8巻」の発売日は未定です。
発売日が決定次第、情報を更新します。
ではでは
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