この記事では「スパイ教室 2巻」の感想を書いています。

引用:「スパイ教室 2巻」表紙
「スパイ教室01 《花園》のリリィ」の感想は以下のリンクからどうぞ
『灯』のメンバーを紹介した記事は以下のリンクからどうぞ
スパイ教室 2巻
感想
1巻の感想に引き続き、2巻の感想も書いていきます。
正式にチーム『灯』が結成され、(1巻では臨時チームだった)初めての任務にリリィたちは向かいます。
と思いきや、少女たちの休暇中にクラウスが単独で5つの任務を終わらせていました(笑)
ということで、チーム『灯』の6つ目の任務が2巻で描かれています。
2巻のざっくりとした内容は
今回の任務は冷酷無惨の暗殺者「屍」の殺害。
その任務において、少女たち全員を連れて行くには力不足と判断したクラウスは最強メンバーを選抜し、「屍」の殺害に向かう。
といったものです。
この記事ではネタバレありで書くので、まずは結論から書いていきます。
今回の任務の目的は暗殺者とその協力者を同時に確保することです。
そのため、『灯」のメンバーを2つのチームに分けました。
- 「屍」の確保に向かったのはクラウス、モニカ、ティア、アネット、エルナの5人
- 「屍」の協力者の確保に向かったのはグレーテ、リリィ、ジビア、サラの4人
クラウスは最強メンバーを選抜し、「屍」の殺害に向かうと言って、最初に呼ばれたのがグレーテ、リリィ、ジビア、サラの4人だったので、てっきりこのメンバーが選抜されたものかと思っていました。
しかし、そうではなく残りのモニカ、ティア、アネット、エルナが最強メンバーとして選抜されました。
まぁ、メンバーを見たらそうだよねって感じです。
この2チームを比べたら、モニカたちのグループの方が強い気がしますからね。
2巻ではグレーテ、リリィ、ジビア、サラの4人の話が描かれています。
「屍」の協力者であるウーヴェの屋敷にメイドとしてすでに働いていたオリヴィアとグレーテたちとの戦闘についてですが、この戦闘において一番鍵となったのはグレーテの特技である「変装」です。
グレーテはクラウスに変装しており、屋敷の周辺にいたクラウスは全てグレーテだったのです。
これには一杯食わされました。
グレーテたちが選抜組ではないのかもしれないということは話の途中からうっすらと感じていましたが、クラウスはグレーテの変装だったことには明かされるまでまったく気づきませんでした。
てっきりちょくちょく様子を見に来ているものかと・・・
グレーテはクラウスの手助けが得られない中オリヴィアと戦わなければならないということを織り込み済みで最初から動いており、作戦を立案するという面においては他のメンバーよりも秀でた能力を持っていますね。
クラウスの助けなしで任務を行ったという経験は今後大きな財産になるでしょうし、大きく彼女たち4人は成長したことでしょう。
特にグレーテは今後、チーム『灯』の頭脳を担うことになりそうですね。
今後の活躍も楽しみです。
2巻ではグレーテに関して大きく掘り下げられた内容でした。
グレーテはクラウスに対して、恋愛感情を抱いていました。
それはクラウスがグレーテの素顔を見て、唯一褒めてくれた人だったためです。
グレーテの素顔には大きな痣があります。
この痣のせいでグレーテはこれまでに多くの蔑みを受けてきました。
そのため、グレーテは痣を隠すために普段はマスクを被って生活をしています。
誰もがグレーテの痣に好意的なことは言わなかったが、クラウスだけは浴場でグレーテの素顔を見た時に「美しい」と呟いたのです。
これはグレーテがクラウスに対して恋慕の情を抱くのも頷けます。
クラウスとグレーテのドライブシーンで「グレーテの想いに応えることはできない」と告げられました。
しかし、グレーテはそれを分かっていたはずです。
だから、この言葉が欲しかった。
グレーテ、お前は美しい
ー クラウス
引用:スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ
彼女の想いは届かない。けれでも報われたと感じたシーンでした。
3巻ではクラウスに選ばれた現時点での最強の4人(モニカ、ティア、アネット、エルナ)が行方不明になったことについて語られることになります。
そして、最後のモニカとティアの会話はとても不穏なものでした。
彼女たちの身に何が起こったのか、どんな結末が待ち受けるのか楽しみですね。
スパイ教室 3巻
「スパイ教室03 《忘我》のアネット」は2020年8月20日に発売されました。
3巻ではアネットにスポットが当たった話が描かれています。
今後、感想記事を書く予定なのでぜひ見てください。
ではでは
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