この記事では2020年1月24日に発売された「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります」の感想を書いています。
今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります
購入した理由
私がこのライトノベルを購入したのは2020年10月20日頃です。
このラノベは2020年10月24日に最新刊の第3巻が発売され、10月のラノベの発売ラインナップを見て、なんとなく面白そうだと思ったため、まずは第1巻を購入しました。
その他に
- 単純に表紙のイラストに惹かれたこと
- Amazonのレビューにおいて、1巻は☆4.2、2巻は☆4.9(2020年11月1日時点)と高い評価を受けていること
- ラブコメ作品を最近読んでいなかったこと
この3点から購入して、読んでみたいと思いました。
感想
表紙やタイトル名から妹キャラが主人公にいちゃつくようなよくあるラブコメものかと思っていましたが、全く違って驚きました。レビューで高評価を受けているのも頷けます。
もちろん灯火が可愛い場面は多々ありましたが、それよりも『星の涙』を軸にした物語の展開に目が向き、とても面白かったです。
途中途中に「え?」「ん?」となるシーンが多く、物語に引き込まれました。
特に、遠野が伊織に
お前、いったい誰だ?
ー 遠野
引用:今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 1巻
と言ったシーンはかなり驚きました。
ページ数がまだ2割ほど残っていたので、もう一悶着ぐらいあるかと思いましたが、そうくるとは思いませんでした。
1巻で物語が完結した感が強いですが、今後どう物語が展開されるのか楽しみです。
『星の涙』を今後も誰かが使用しようとするとは思いますが、何を取り戻そうとし、何が代償となるのでしょうか。
さて、内容についても少し書こうと思います。
この物語は『星の涙』という伝説が大きく関わってきます。
『星の涙』という石に願いを込めれば、一番大事な何かを取り戻すことができますが、その代償として二番目に大事していた何かを失うことになります。
とても価値のあるように思えます。しかし、灯火と小織が会話している際に、小織が
大事なものを取り戻すということは、いちばんを失ったというのなら それなら、ここで言う《二番目に大事なもの》というのは、《そのときいちばん大事なもの》だということになる
ー 生原小織
引用:今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 1巻
と言っていました。
確かに、全期間で考えると1番と2番と順位を付けられますが、今だけに焦点を絞れば「過去に2番目だったもの」は「今では1番目」になりますからね。
そう考えると、等価交換のようなこの願いは残酷であり、等価が成り立っているのかも怪しいです。むしろ損している感じがします。
いきなり結末まで飛ばさせてもらいますが、最終的に灯火は今一番大事なものを手放せなくて、姉の流希を蘇らせることを断念しました。
蘇らせるというより、周りが灯火を流希と認識するようになるのですが・・・
しかし、断念して良かったと思います。
途中に伊織と陽星の過去の話がありましたが、『星の涙』を使った代償は大きかったですからね。
陽星がいじめから救われましたが、その代償として陽星は伊織のことを認識できないなんてあまりに残酷です。
しかも、クラスメイトから陽星がいじめられた事実を知る伊織からすると、陽星が『星の涙』を使用後にいじめをしていたクラスメイトたちと楽しくしゃべっている姿は歪な世界そのものでしたね。
人知を超えたものを使用した代償ですね。
現在は3巻まで発売されていますが、どのような物語の展開になるのでしょうか。
私的には謎が多めの小織についてもっと詳しく知りたいですし、伊織と陽星の関係はこのままなのでしょうか?
それとも新たなキャラクターが登場するのでしょうか。
2巻、3巻もなるべく早く読みたいと思います。
今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!
第2巻は2020年6月25日に発売されています。
読了後は感想を書きたいと思います。
本当に面白かったので、ぜひ手に取ってみてください。
※追記(2020年12月12日2:30)
「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 2巻」の感想は以下のリンクからどうぞ
【感想】「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 2巻」(おさいも)ネタバレあり
ではでは
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