この記事では2021年8月4日に発売された「逃げ上手の若君 2巻」の感想を書いています。

引用:「逃げ上手の若君 2巻」表紙
「逃げ上手の若君 1巻」の感想は以下のリンクからどうぞ
逃げ上手の若君 2巻
あらすじ
北条家の生き残りを捜す信濃守護の小笠原貞宗が、諏訪大社の催し「犬追物」に乱入! 半ば強引に弓矢勝負を仕掛けられ、直接対決に挑むことになった時行だが、貞宗の弓術は達人級の腕前である…。容赦ない猛攻を躱しながら、時行は反撃する術を編み出せるのか――!
感想
2巻では
- 当時のメジャースポーツである犬追物に信濃守護・小笠原貞宗が参戦し、時行と弓矢勝負をすることになったり
- 時行の一行に新たなメンバー・風間玄蕃を迎えるために、時行が玄蕃と共同で貞宗の館から帝の綸旨を盗むことになったり
- 足利尊氏の肖像について明らかになったり
- 頼重の未来が見えない時期がやって来たタイミングで、時行たちが不穏な動きをする北に偵察に向かったり
するといった内容が描かれました。
2巻も1巻と同様に非常に面白かったです。
時行の最大の敵となるであろう尊氏の強さ、壁の高さを改めて認識することもでき、時行が尊氏と戦うまでにどのように成長していくのか楽しみでなりません。
また、巻末の内容などは歴史の勉強に繋がりますし、内容も読んで面白いし、良いことづくめの作品ですね。
まずは、時行と貞宗の弓矢勝負についてですが、この勝負を通じで、時行は自身の戦い方の幅を広げました。
時行の才は「逃げること」なので、時行は「逃げ」をベースに置きつつ、「逃げながら矢を打つ」という戦い方を覚えました。
この弓矢勝負では少年漫画らしい主人公の一面として、いつもは逃げてばかりなのに、ここぞという時には相手に立ち向かう姿を見ることができました。
このような描写はカッコいいですし、個人的に心を揺さぶられます。
今回のようなギリギリの戦いを通じて、時行は一つずつ戦い方の幅を広げていき、いつかは尊氏にも対抗できるほどの実力を身につけることでしょう。
続いて、新たな仲間である風間玄蕃についてです。
彼は歳は幼いながらも、忍者としての才を持っており、身軽ですし、変装もでき、様々な小細工をすることができます。
玄蕃は時行の一行にはいなかったタイプの人間なので、純粋に逃若党のチーム力を上げることができましたね。
酒を飲んだ後の素行はかなりぶっ飛んでいましたが、能力は確かなので、今後の活躍に期待ですね。
足利尊氏については今のところ、時行はどう戦っても全く敵わない強敵ですね。
自身の武力はもちろん、周りを従えるカリスマ性も持ち合わせており、側近たちはかなり兵ばかりでしょう。
彼の実力と並び、時行と尊氏の決戦の時が非常に楽しみですね。
3巻以降では北に視察に行った時に現れた敵との戦いが描かれることでしょう。
表に出てきたのは1名ですが、後ろにかなりの人数が控えているようなので、一筋縄ではいかなそうですね。
表に出てきたものも立ち振る舞いからして強そうですし、5人で対処できるのか不安ですね。
今は頼重の未来を見る力がないため、安全に乗り切ることができるのか不透明ですし、果たしてどうなるでしょうか。
3巻が楽しみですね。
逃げ上手の若君 3巻
「逃げ上手の若君 3巻」の発売日は2021年11月の予定です。
発売日が決定次第、情報を更新します。
ではでは
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